徳川家に弓術や礼法を指導した「弓馬術礼法小笠原流」
徳川家の弓馬術礼法師範を代々務めた小笠原家(現、弓馬術礼法小笠原教場。以下小笠原流)。小笠原家は鎌倉時代から、武家故実(弓馬故実)、弓術、弓馬術、礼法を受け継ぎ、現在もその伝統を守り、流鏑馬や弓術、礼法の儀式を全国各地で執行しておられます。
小笠原家は、第五十六代清和天皇( 850~ 881)に起源をもつ清和源氏の家系。初代小笠原長清は、26才のときに源頼朝の糾方師範(きゅうほう)となり、その長男、長経は源実朝の師範となりました。「糾方」とは、弓術と弓馬術、礼法を意味し、小笠原流は、一子相伝でこれらを継承しています。江戸時代になると、小笠原経直は徳川家康に招かれ、徳川秀忠の弓馬術礼法師範となり、徳川家の人々に加え、諸大名や旗本にも指導。幕府の弓馬術礼法の師範を務めました。現在は二条城にて御一門による「流鏑馬の型」などを特別に披露していただいています。
写真:宮下直樹 ほか