二条城本格修理事業について

一口城主募金

二条城本格修理事業について

2011年(平成23年度)からおよそ20年の歳月をかけ、28棟ある文化財建造物をはじめ、城内全ての歴史的建造物を中心に修理や整備を行います。二条城の文化財としての価値を守り、京都を代表する文化観光施設として観覧車の安心・安全を確保するため、構造補強を含む本格的な保存修理を行っています。

本丸御殿(重要文化財)

玄関、御常御殿、御書院、台所及び雁之間の4棟からなり、離宮時代、御苑内にあった旧桂宮家から移築されました。耐震調査の結果により、2007年(平成19年)から公開を休止しているため、公開再開に向け、本格的な補強工事が必要とされています。
本丸御殿(重要文化財)

二の丸御殿(国宝)

徳川家康による創建の後、寛永の大改築、明治期の離宮としての改装を経て今に伝わっています。京都市に下賜された後は、昭和24年~30年に大規模な維持修理が行われましたが、既に50年以上が経過し、壁や屋根をはじめとして大きな傷みが見られます。
二の丸御殿(国宝)

二階廊下・溜蔵

後水尾天皇の行幸に備え、天皇が地上に降りることなく二の丸御殿から本丸御殿まで、内堀を渡って移動できるよう設けられていた建物で、その一部は、1930年(昭和5年)まで存在していました。解体された部材は現在も城内に保存されており、ほぼ元通りの復原が可能であることがわかっています。

第1期 2011-2013年度 唐門・築地
2014-2016年度 東大手門
2015-2017年度 番所
第2期 2017-2021年度 本丸御殿
第3期 2022-2025年度 二の丸御殿(城書院他2棟)
溜蔵・二階橋廊下
第4期 2026-2034年度 二の丸御殿
東南隅櫓他14棟

*事業費合計は100億円を超える規模を想定しています。

完了した保存修理工事

唐門・築地 2011-2013年度

唐門は小屋組内に1625年(寛永2年)の墨書があり、翌年に行われた後水尾天皇行幸にあわせた一連の工事として建てられたと考えられます。前回工事(1975年(昭和50年度竣工))から36年経過し、経年による破損が進行していました。今回の工事では屋根檜の葺き替え、漆塗り、彫刻修理を行いました。
修理の際、飾り金具を取り外したところ、垂木鼻先金具と破損飾金具で、葵紋が彫刻されていました。二条城は1867年(慶応3年)の大政奉還によって、朝廷の所管になります。その後、二条城が離宮となった明治中期に、葵紋から菊紋への改装が行われたと考えられます。

  • 修理前(唐門)
    修理前(唐門)
  • 修理後(唐門)
    修理後(唐門)
  • 垂木鼻先金具 菊紋を外すと葵紋があった。
    垂木鼻先金具
    菊紋を外すと葵紋があった。

東大手門 2014-2016年度

東大手門は堀川通に面して建てられた二条城の正門です。後水尾天皇行幸にあわせて建てられ、1662年(寛文2年)の改修で現在の姿になりました。前回工事(1950年(昭和25年竣工))から64年経過し、経験による破損が進行していたので、耐震補強を考慮しながら、屋根吹き替えや正面の扉周りの復原を行いました。

  • 修理前(東大手門)
    修理前(東大手門)
  • 修理後(東大手門)
    修理後(東大手門)

保存修理工事とは

阪神淡路大震災により生じた構造の歪みを修理し、今後も文化財として安全に活用するために、耐震補強を施すことが、主な目的です。他にも、腐朽した木部や障壁画の修理等を行います。

耐震補強

屋根を支える構造(小屋組)や壁面等に補強材を入れる他、瓦葺に使う土を減らした「空葺」に変え屋根の重さを軽減します。
耐震補強

障壁画の修理

障壁画は絵が描かれている「本紙」、それを補強するために重ねられた「裏打ち紙」が建具等に貼られて構成されています。裏打ち紙を定期的に取り替えることで、本紙を長持ちさせることが出来ます。今回は絵の汚れを落とすクリーニングも行います。
障壁画の修理

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